CarPlayにアプリを追加する方法|表示されない時も解説
iPhoneにダウンロードしたはずのアプリが、車の画面にどうしても出てこない。そんな経験はありませんか? 安心してください。CarPlayにアプリを追加しようとして戸惑う方は、決して少なくありません。
CarPlayは、iPhoneのホーム画面とは仕組みが異なります。運転席から開けるApp Storeはなく、どのアプリを車内に呼べるのかも、Appleが厳しく決めています。この記事では、CarPlayにアプリを追加する手順と、実際にできること・できないこと、そしてアプリが表示されないときの対処法を解説します。
「CarPlayにアプリを追加する」とは、実際にはどういうことか
先に大事なことをお伝えします。CarPlayにアプリを「ダウンロード」することはできません。
CarPlayがしているのは、iPhoneにすでに入っているアプリのうち、CarPlayに対応したものを車のディスプレイに映し出すことです。対応アプリがiPhoneに入っていれば、車側で別途インストールする必要はありません。そのまま車の画面に呼び出せます。
ただし、iPhoneに入っているだけでは条件の半分にすぎません。アプリがAppleのCarPlayフレームワークに合わせて作られている必要があります。開発元が車載向けの画面を用意していなければ、選択肢には現れません。
CarPlayアプリでできること・できないこと
安全のため、Appleは車のダッシュボードに表示できるアプリの種類を絞っています。対象になっているのは次のカテゴリです。
- ナビゲーション — Appleマップ、Googleマップ、Yahoo!カーナビなど。
- オーディオ — 音楽、ポッドキャスト、オーディオブック、ラジオ(Apple Music、Spotify、Audible、radikoなど)。
- コミュニケーション — 電話とメッセージ。主にSiriでのハンズフリー操作です。
- EV充電・駐車場 — 充電スポットや駐車スペースを探すアプリ。
- ドライビングタスク — 走行距離の記録や燃料関連のアプリ。
- 音声アシスタント — 会話型のAIアプリ。2026年3月のiOS 26.4で加わったカテゴリです。
では動画はどうでしょうか。走行中のCarPlayでは、Appleは動画の再生を認めていません。この安全ルールが変わる予定はありません。日本でも、停車中を除き、運転中に車載画面などの映像を注視することは道路交通法(第71条第5号の5)で禁じられています。
一方、停車中については動きがあります。iOS 26.4以降では、iPhoneからAirPlayで、対応する車の画面に動画を映せるようになりました。日本時間の2026年9月15日に配信が始まったiOS 27では、開発者が動画を一覧から選べるCarPlayアプリを作れるようになっています。どちらも停車中だけの機能で、自動車メーカーがこの機能を有効にした車でしか使えません。AppleはNetflix、YouTube、Disney+が対応アプリを出すかどうかを、まだ明らかにしていません。
手順:CarPlayにアプリを追加して並べ替える
CarPlay対応のアプリは、基本的に自動でCarPlayのホーム画面に並びます。まだ表示されていないアプリや、いったん外したアプリを追加するときは、次の手順で操作します。数十秒で終わります。
- アプリがiPhoneにインストールされているか確認します。(前述のカテゴリのどれかに当てはまる必要があります。)
- iPhoneで「設定」を開きます。
- 「一般」をタップし、「CarPlay」を選びます。
- 一覧から、これまでに接続した車(カーナビ・ディスプレイオーディオ)を選びます。
- 「カスタマイズ」をタップします。
- まだ表示されていないアプリが並ぶ欄(通常は「ほかのアプリ」)まで下にスクロールし、追加したいアプリの緑の「+」をタップします。
ひとつコツを。並べ替えるときは、アプリの横にある三本線(≡)を押したまま、好きな位置までドラッグします。リストの上にあるアプリほど、車の画面の前のほうに表示されます。外したいアプリは、赤い「−」をタップしてください。
ここまでは、Appleが認めているアプリの話です。動画を見たい、もっと多くのアプリを使いたい、純正画面でAndroidのような使い方をしたい、という場合は話が変わります。この点は次の章の最後で触れます。
手順どおりでもアプリが表示されないときは
追加できるアプリの一覧が空のまま、ということはありませんか? 原因は、たいてい次のどれかです。
- CarPlay非対応 — 開発元が車載向けの画面を一度も作っていません。iPhoneに入っているだけでは表示されず、こちらの設定で無理に出すこともできません。
- iOSが古い — 新しいカテゴリ(2026年の音声アシスタントなど)には、最新のiOSが必要です。しばらく更新していないと、対応アプリでも使えないように見えることがあります。
- 表示の反映待ち — iPhoneの設定には出ているのに、車の画面に反映されないことがあります。接続をいったん切って繋ぎ直すか、車の電源を入れ直すと表示される場合があります。
動画を見たい方へ。標準のCarPlayでは、NetflixやYouTubeは見られません。CarPlay AI Box(TBoxシリーズなど)を使う方もいます。車のUSBポートに挿すだけで、独自のAndroidシステムが動き、ワイヤレスCarPlayとAndroidを切り替えて使えます。ダッシュボードを外す必要はありません。純正でCarPlayまたはAndroid Autoを搭載した車が対象で、対応車種は各商品ページで確認してください。インターネット接続には、スマートフォンのテザリングなどが必要です。ご利用は停車中に限ってください。
よくある質問(FAQ)
iPhoneにインストール済みなのに、アプリがCarPlayに表示されないのはなぜですか?
インストールされているだけでは足りず、開発元がCarPlayに対応させている必要があります。Appleが認めているカテゴリに入っていないアプリは、どんな設定をしても追加できるアプリの一覧に出てきません。その場合は、開発元が対応するのを待つしかありません。
CarPlayでNetflixやYouTubeは見られますか?
走行中は見られませんし、まだすべての環境で見られるわけでもありません。iOS 26.4以降では、メーカーが機能を有効にした車で、停車中にAirPlay経由で動画を映せます。iOS 27でCarPlayは動画アプリにも開かれましたが、どのサービスが対応するかはAppleから発表されていません。CarPlayと切り替えて使える、独自のAndroidを搭載したAI Boxを選ぶ方もいます。
脱獄(ジェイルブレイク)せずにアプリを追加できますか?
できます。そもそも脱獄はおすすめしません。Appleが認めているカテゴリのアプリは、「設定」>「一般」>「CarPlay」>「カスタマイズ」から通常の手順で追加できます。それ以外のアプリを使いたい場合は、Carlinkit Max Ultra AI BoxのようなCarPlay AI Boxなら、ボックス側でAndroidアプリを動かせるので、iPhoneのソフトウェアに手を加える必要がありません。
新しいCarPlayのアプリカテゴリを使うには、iPhoneのアップデートが必要ですか?
はい。Appleは対応カテゴリを少しずつ広げています。2026年3月に加わった音声アシスタント系のアプリもその一つです。iOSが古いと、新しいカテゴリを使えないことがあります。「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」で、新しいバージョンがないか確認してください。
CarPlayのアプリと、AI Box上のアプリは何が違いますか?
CarPlayのアプリは、iPhoneの画面を車に映す仕組みで、Appleが認めたカテゴリに限られます。AI Boxは、独自のAndroidシステムを車の画面で直接動かすので、CarPlayの制限を受けず、動画配信アプリなども使えます。ご利用は停車中に限ってください。
出典:Appleサポート「iPhoneでCarPlayを使う」ほか、AppleのCarPlay開発者向け情報、WWDC26での発表。2026年9月20日時点の情報です。動画表示など一部の機能は、車種によって対応状況が異なります。